09.09
人間の人格
人間の人格そのものを、きちんと対象化しようとすると、難しいです。自分の人格すら、良く分かりません。ですから、他人の人格を簡単に理解できるものではありません。
しかし美術作品には、その人の人格が反映しているので、作品を見ていくと、変化がたどれます。作品で見えるものを、その人の人格そのものであると決めつけるのは無理と思いますが、ある数を見ていくと、作品を人格と考えて良いという範囲もあるように思われます。
そう言う意味で人格を捉えるレベルでは、人間の人格は変わっていきます。作品が変わっていくのは見られるからです。
かなり早いスピードで、人格は動くと思います。
その事実だけで見れば、人格を変えることは可能だと言えます。
だからといって、私が、いわゆる人格改造講座をやろうとは思いません。モラルとして正しくないと思います。何故かを、きちんと語ろうとすると難しいですが、いかがわしいです。
ただ美術作品というものを芸術分析して、つまりいわゆる美術批評ですが、私の場合は非常に緻密に分析しますが、その分析を介して、作品が変わっていくという、そういうプロセスで人格が変わっていくことは、まあ、許される範囲では無いかと思います。それでも急速な変化は危険であると思います。少なくとも、一段階を半年はかけないと、危ないです。
危ないというのは、急速な変貌は、すぐに元に戻ってしまうからですが、戻るだけなら良いですが、それ以上の被害を生まないとも言えないからです。その辺は、過去のアーティストの作品変化を見て説明しないと、空論になってしまいます。
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Facebookでの書き込み。
人間の人格は、簡単に変わってしまうという実感があって、短い文章を書きました。
一方でその人の人格は全く変わらないようにも見えるのですが、もう一方では、簡単に変わる様にも見えます。
鶴見済の『人格改造マニュアル』の様なやり方とか、動機には共感できませんが、事実として、人はかなり不安定であって、人柄は、変わるように見えます。