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毎週木曜日に新宿三丁目の竹林閣で、塾と展覧会を開催しています。

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プロフィール

彦坂尚嘉

Author:彦坂尚嘉
彦坂尚嘉 美術家。アート・ネットショップ『きたいぶんしギャラリー3000』主催。ヴェニスビエンナーレ、サンパウロビエンナーレ、パリ青年ビエンナーレ出品。クイーンズミュージアム、テイトモダーン出品。芸術分析家、元立教大学大学院比較文明学特任教授。1946年東京生まれ。多摩美術大学油彩科中退。

糸崎公朗 フォトモ・アーティスト。『子供の科学』『デジカメwatch』連載。1965年長野生まれ。東京造形大学デザイン科出身

生須芳英 アーティスト。ノイズ音楽家。1991年生まれ。多摩美術大学夜間部中退。

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勉強の基本

芸術分析塾ラカンの今週の予告はUpしています。
下記の『予告』と言う文字をクリックしてください。


予告
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《勉強の基本》

某美術大学の学生から「抽象美術を描けないので、教えてください」というメールが来ました。

その某美術大学には、沢山の教授がいるのだから、まず、その先生方に聞いてください。せっかく高い授業楼を払っているのだから、当然でしょう、と私は返事しました。

とにかく、学生は、まず、自分の大学なり学校の先生に、質問して聞くべきです。私が教えているのは、その先のことです。今の美術大学の先生方が、抽象美術論とか抽象美術史を語れないのかもしれませんが、そのことは美術専門の教育機関としておかしいことです。日本は、おかしいことが幾つもありますが、だからといって、まず、教授に聞くべきです。

そうすると、次の様な返事が来ました。
>彦坂さん!お返事送れてしまい申し訳ありません。色々また考えてみたのですが、どうも○○には当てがありませんで、、、(来年度○○の授業を受講すればなんとかツテがあるのかもしれませんが^^;)

この返事を読んで、
そこで、この学生のFacebookを見に行くと、次の様に書いてあります。
...................................

>「先週、「李禹煥をオマージュする!」といいましたが、やってません。
なぜそんなことを言ったかというと、「抽象画」を描いてみたかったからです。
私は今まで、必ず「何かに見えるもの」しか描いてきませんでした。
それで、勉強してみようと思って、巨匠の作品や過去の芸術の流れなどを(今更ながら)色々調べたりしてみたのですが、どんどん「抽象」というのがわからなくなりました。」
...................................
《もの派》の作家の代表と言われる李禹煥の作品を《抽象美術》と考える認識そのものが間違いですが、私は次の様な返事を書きました。
...................................

facebookで、久しぶりあなたのページを見ました。私の所に来る前に、まず、李禹煥氏に会いにい行かれたらどうですか。鎌倉の二階堂です。
直に李氏に会えないのならば、直島の李禹煥美術館に行かれたらどうでしょうか。
そしてベルサイユ宮殿での李禹煥展を見に行かれるべきだと思います。飛行機ですぐですよ。

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《勉強の基本》は、本物を見に行くことです。

美術評論家の藤枝晃雄先生は、当初、デュシャンにあこがれて、渡米しました。そしてフィラデルフィア美術館に行って、本物のデュシャン作品を見て失望して、ポロックに転向したのです。

実物の作品を、肉眼で、しっかり長時間かけて鑑賞することが基本なのです。

基本がしっかりとできないと、どうしようもありません。

砂上の楼閣は、日本には沢山有りますが、意味はありません。

飛行機代も安くなっているので、海外でも行くべきなのです。

芸術分析塾ラカンの学生の一人は、ジェフ・クーズの回顧展を見にニューヨークに見に行くと言っています。

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