04.10
違うデザイナーが作る質の差
違うデザイナーが作るエンブレムには、質の差というものがあるのです。
この3つを比べて欲しい。明確に質の差があります。
しかし今回の合格作品4点には、同じようなもので差が無いのです。
1万4千599件もの中から4つを選んだのなら、何らかの質の多様性がないとおかしいのです。このコンペは、日刊ゲンダイが指摘しているように謀略があるものだと考えられます。
亀倉雄策先生の作品は、《想像界》《象徴界》《現実界》《サントーム》の4界があって、1964年という時代ではフル・デザインであったのです。
4界あるデザインは、モダンデザインの王道です。
階級論的には、【第一階級】【第二階級】【第三階級】【第四階級】【第五階級】の全階級性があって、日本のオリンピックエンブレムとしては、非常にすばらしいものです。
候補作の4点の1つですが、《サントーム》だけの1界なので、ペラペラです。
軽くて良いとは言えます。
《サントーム》だけというのは、奇妙に不潔で、気持ちが悪いのです。
品格がありません。
階級論的には、最下層の【第五階級】性しかありません。
だから下品なのです。
それに対して彦坂の作品は、《想像界》《象徴界》《現実界》《サントーム》《ディープミステリ》《ノーネイム》《越境》《未知》《その先》の9界がありますので、重厚さがあります。
9界があるので、重すぎるとは言えます。
上品で、品格があります。
階級論的には、【第一階級】【第二階級】【第三階級】【第四階級】【第五階級】の全階級性があります。ですからみんなに愛されるエンブレムなのです。