04.13
【 横倒しのピラミッドが、《近代》であった 】
【 横倒しのピラミッドが、《近代》であった 】
(後ろに、加筆しました。)
18世紀に産業革命が始まって、鉄道網(+汽船)=世界交通網ができると、古典文明は90度横倒しになった。
そのために時間構造は、アイオーンからクロノスに変わる。それまでの神に変わって、未来が希望として生まれたのです。
#落選エンブレム展
みんなに分かるように解説すると、この図式はピラミッドの90度の転倒だけにして、2つのピラミッドを重ねない方が良いと思います。
しかし最終的な落とし込みが、現在の世界は、2つのピラミッドが重なっているという、二重ピラミッドであるというのが、今回のエンブレムの主題なので、どうしても、《近代》という時代そのものが、2重であったことを、最初から示さなければなりません。
一番代表的なのは、イギリスです。イギリスから産業革命が始まったのですが、しかしエリザベス女王は、同じ支配を継続したのです。女王陛下の支配と、産業革命と言う革命は2重になって、同時表示されているのです。
日本の明治維新もそうなのですが、近代天皇制の成立と、近代産業革命の導入は、重なっていたのです。
それは今日でも同様で、敗戦後の民主主義と、象徴天皇制は、重なっているのです。
この2重性を正面から自覚することが、日本人には難しいのです。
なぜに難しいのか?
それを理解するためには、最低で《人格》を、《想像界》と《象徴界》という二重性にしておかないと、理解できないのです。
つまり子供の人格では、理解は無理なのです。大人には理解できることなのですが、子供には理解できないのです。つまり、《想像界》だけとか、《現実界》だけとか、《サントーム》だけという単界の人格では、理解ができないのです。
大人になるというのは、複雑なことを理解する人格を形成することです。敗戦後に日本人は子供のママの人が増えてしまったのです。「国破れて人格者無し」。とくに1980年代の「新人類の発生」は、子供のままの人格の人が増えてしまったのです。